3月に入ってからは写真は撮っていません。だんだん弱っていく姿を残したくありませんでした。
試行錯誤しながらしてきた治療は、最終的に点滴と脳に働きかける吐き気止めの注射になりました。点滴には栄養は全く入っていないため、食事を与えないと血が作られません。
薄くしたフードを与えると吐かなかったので一安心。少し濃いめにするとヨダレを出すのでやっぱり気持ちが悪いんだと思います。
最初の頃に一回の食事で1袋与えていたのが夢のようです。リハビリのように少しずつ与える量を増やしていきました。
もっと食べさせないと!という気持ちもありながら、気分が悪いのに無理に食べさせるのもどうかと両方の気持ちが常にありました。
でも私はどちらかというと食べさせたかった気持ちの方が強かったです。家族は無理して食べさせたくないという気持ちが強かったです。
私はやっぱり少しでも元気になってほしかった。ただ自分に置き換えた場合、気持ち悪いのに食べさせられるとか地獄だよなという思いもありました。
先生は吐かなければ与えていいと言われたけど、ヨダレ出した状態で与えるのは辛く中々十分与えることが難しくなってきました。フードを与えたあとはぐったりするようにもなってきました。
食道チューブが入っていても自力で食べることが出来るならフードを与えていいと言われ、何度かウェットを自分の口から食べました。でもそれも段々しなくなっていきました。
食べてほしいけど、無理には食べさせたくない。何が正解か分からない。難しい。難しすぎる。私たちもどうすればいいか精神的にきつくなってきました。
歩くことも出来なくなり、長く生きてきたのに最後にこんなことになってしまい、クロカに本当に申し訳ない思いです。