サビィとヤマが感染した鼻が腫れる病気です。
真菌(カビ)が原因とされており、窒素の多い鳩のフンとの関連が報告されていますが鳩のフンとの接触経路は不明とされています。猫への感染は菌を吸い込むことによる空気感染です。
猫白血病ウイルス・猫エイズウイルスに感染している猫がかかりやすいと言われています。他にも免疫力が低下しているときに発症しやすいようです。
※サビィはエイズキャリアです。
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どのような症状が現れるか
症状は鼻が腫れる、鼻声、鼻を鳴らす、鼻づまりなどです。
猫によっては片方、または両方の鼻から肉腫が出てくることがあります。
サビィも右の鼻から肉腫が見えています。
他にも神経がおかされると発作や視覚消失などの行動変化を示すことがあります。
この子は行動変化は見られませんでしたが右目の瞬膜がずっと取れませんでした。
そしてくしゃみをした際に出血することが多かったです。
鼻が詰まってフードも食べなくなり目に力もなくなってしまい一時は覚悟しました。
我が家の治療ケースについて
抗真菌剤の飲み薬が基本となります。
猫の鼻に出来る腫瘍は大体悪性と言われているそうです。私たちも最初はガンなのかクリプトコックス症なのか分かりませんでした。サビィは出血していたので組織検査をしたかったのですが、出血が止まらない可能性があるということで出来ませんでした。
抗真菌剤はガンには効きませんので、薬を飲んで全く変化がなければガンの可能性が高い、変化があれば良い方向へ向かう可能性があると説明されました。
一週間ほど飲み薬を続けたところ少し腫れが引いたように感じました。しかしそれ以降はあまり変化は見られませんでした。抗真菌剤は体に負担が大きく長期で飲ませ続けることは良くないそうです。
そこでインターフェロンを患部に打つようにしました。インターフェロンを打って症状が改善したという例があるそうです。
毎日通院し腫れている患部にインターフェロンを注射してもらいます。少しずつ変化が現れ、落ち着くまで約1か月かかりましたが鼻から見えていた肉腫も瞬膜もなくなり、鼻詰まりも改善しました。そしてフードもよく食べるようになり寛解しました。
ヤマも同じ治療をしています。前よりも鼻の腫れが取れてきたように感じます。
ガンなのか見分けがとても難しい病気ですが、クリプトコックス症と診断された場合はインターフェロンが効きましたのでご参考になればと思います。
参考文献:猫の疾病ーインフォムド・コンセントのためにー